Sylfeedバージョン2.0をリリースしました。
はじめに
今回のアップデートでは、一部機能を有償のアドオンと言う形で提供させていただくことになりました。アップデート自体は無料で行うことができますが、Sylfeed ならではの魅力的な機能となっておりますので、ぜひとも購入をご検討いただきますようよろしくお願いいたします。アドオンの詳細は最後に紹介させていただきます。
今回のアップデートの目玉は「あとで読む」機能と「テーマ」機能の追加です。その他、記事リストにサムネイルを表示する機能や、画面切り替え時にアニメーションを導入するなど、細かい改善をたくさん行っております。また、今まで購読フィード数が多すぎるために快適にお使いいただけなかった方に向けての改善も行っております。
✓ 「あとで読む」機能を追加(アドオンの購入が必要)
✓ 「テーマ」機能を追加(アドオンの購入で拡張)
✓ 「記事リスト」画面を改善
✓ 「記事表示」画面を改善
✓ 設定項目の改廃
✓ その他
「あとで読む」機能を追加
「あとで読む」機能とは、記事リストから気になる記事を「あとで読む」としてマークしておいて、あとでまとめて読むというものです。記事をすべて読まない人も、「あとで読む」機能を使うことによって、未読ボタンで記事をテンポ良く読み進めることができるという Sylfeed の最大の特徴を活かすことができるようになります。また、今まですべての記事を読んでいた人は、記事を読む前に「(あとで)読む」のか「読まない」のかを仕分けすることによって、今までと同じ時間でチェックできる記事の量を飛躍的に増やすことができるようになります。
「あとで読む」機能の詳細はリンク先のページをご覧ください。
「テーマ」機能を追加
今までは「バーのスタイル」オプションで、上下のバーと未読ボタンの色あいを変更することしかできませんでしたが、この色合いが全体(背景・テキスト・アイコン)に反映されるようになりました。また、テクスチャーによって、画面全体に質感を与えることができるようになり、さらにコントラスト調整機能によって、視認性を確保しつつ目に優しく統一感のある外観を得ることが可能となりました。
「テーマ」機能の詳細はリンク先のページをご覧ください。
☞ 「テーマ」機能
「記事リスト」画面を改善
サムネイル表示機能を追加
記事リストに画像の先読み機能でキャッシュされた画像をサムネイルとして表示します。サムネイルを表示するには 設定 › 画像の先読み › サムネイル表示 をオンにしてください。
拡大機能を追加
記事リスト全体をピンチアウトするか、記事を長押しすることによって行の高さを二倍にすることができるようになりました。
取り消し機能を追加
記事の左端をタップすると未読/既読の切り替えを行うことができますが、未読フィルターが適用されている場合、一度既読にしてしまうと即座に記事リストから消えてしまうため、未読に戻すことができませんでした。もし誤って既読にしてしまった場合は、iPhone 全体をシェイクすることによって、削除された記事を復活させることができるようになりました。
「記事表示」画面を改善
全文表示機能を追加
記事の本文が含まれていない場合や、本文の途中で「続きを読む」などのリンクが表示されている場合、右上の「⚡」アイコンをタップすると、その場で記事の全文をダウンロードし、表示内容を置き換えることができるようになりました。
なお、記事全文の取得には「Instapaper Mobilizer」を使用しているため、記事によっては全文が取得できない場合や、画像や本文の一部が脱落することもありますが、ご了承ください。
Webページの読み込み停止、再読み込み機能を追加
Webページの読み込み停止と再読み込みが可能になりました。
設定項目の改廃
「自動同期」オプションを追加
起動時に自動的に同期するかどうかを指定します。サスペンドからの復帰時には自動同期は行われません。
- しない
- 未読がない時のみ
- 常に
「フォルダーを直接開く」オプションを追加
フォルダーを選択した時に直接記事リストを開きます。オンにした場合でも、フォルダーのアイコンをタップするか長押しでフィードリストを開くことができます。
「ツールバージェスチャー」オプションを追加
ツールバーのジェスチャーで様々な操作を行うことができるようになります。
「すべて既読にする」オプションを追加
すべて既読にするときに確認メッセージを表示するかどうかを指定します。すべて既読にするには未読ボタンを長押しします。
「新着ダウンロード対象」オプションを追加
同期処理でダウンロードする記事の対象を指定します。未読のみを指定すると、既読にした記事はダウンロードの対象外となります。
- すべて
- 未読のみ
「新着ダウンロード期間」オプションを追加
同期処理でダウンロードする記事の期間を指定します。発行された日からこの期間を過ぎた記事はダウンロードの対象外となります。ニュース系のフォルダーは短めの期間を指定するのがお勧めです。
- 1日
- 2日
- 3日
- 1週間
- 2週間
- すべて
「保持するアイテムの数」に「0」を追加
「保持するアイテムの数」に「0」を指定した場合でも、新着記事および未読記事(未読管理対象の場合)は削除されないように保護されるため、記事を読みこぼしてしまう心配はありません。購読フィード数が多い方のための設定です。
「新着アイテムの期間」に「なし」を追加
「新着アイテムの期間」を「なし」を指定すると、新着アイテムの機能が使用できなくなる代わりに、保持する記事の数を減らすことができます。購読フィード数が多い方のための設定です。
外部サービスに「メール」を追加
アクションメニューの「メール」を外部サービスとしてオプションに追加しました。これによって「メール」を非表示にすることができるようなったと同時に、デフォルトの宛先を登録できるようになりました。
「フォルダー単位で同期」オプションを廃止
「フォルダー単位で同期」オプションを廃止し、常にフォルダー単位で同期するように変更しました。
「バーのスタイル」オプションの廃止
「バーのスタイル」オプションを廃止し、「テーマ」オプションに統合しました。
「情報」画面を追加
設定に「情報」画面を追加しました。
一括設定を追加
一部の項目について、一括設定できる機能を追加しました。
その他
「Delicious」連携の方式を変更
Deliciousの AVOS 移管により、Yahoo ID でのログインはできなくなります。現在 Delicious をご利用いただいている方は、Delicious のサイトでアカウントの移行を行い、アカウントの再登録をしていただくようお願いいたします。
Googleリーダーとの通信方式を HTTPS に変更
今までは、Googleリーダーの認証時のみ HTTPS で通信を行っていましたが、すべての通信を HTTPS で行うように変更しました。これによって、よりセキュリティが向上しました。
画面の切り替え時にアニメーションを導入
画面の切り替え時やアクション実行時など、様々なタイミングでアニメーションを導入しました。
キーワード検索を高速化
従来はすべての記事がキーワード検索の対象となっていたため検索に時間がかかっていましたが、フォルダー/フィードを開いた状態でキーワード検索を実行した場合、そこに含まれる記事のみを対象とすることによって検索を高速に行うことができるようになりました。その代わり、上位階層に戻ると検索は解除されます。
記事本文のワードラップを調整
記事本文のワードラップ(テキストの折り返し)を調整し、英単語が途中で改行されないようにしました。
アドオンについて
今回のアップデートでは「あとで読む機能」と「テーマ機能拡張」の二種類のアドオンを提供させていただきますが、これらのアドオンをパックにした「プレミアムパック」というアドオンを同時に提供させていただきます。この「プレミアムパック」は、アドオンを個別に購入するよりも低価格なだけでなく、今後追加されるすべてのアドオンを含んでおりますので、たいへん値打ちのあるものとなっております。
さらに、すでに Sylfeed をご利用いただいている方のために、期間限定でこの「プレミアムパック」を App Store の最低価格にて提供させていただきますので、この機会にぜひ購入をご検討いただきますようお願いいたします。(期間中は「プレミアムパック」のみの販売となります。)
アドオンはアカウント選択画面の「もっと機能を追加する」で購入することができます。
購読フィード数が多い方へ
購読フィード数が多い方にとって Sylfeed はもっさりして使いづらいアプリだったかも知れません。これはキャッシュしている記事の数が多いことによるものです。この問題を根本的に解決することはできませんが、キャッシュする記事を減らすように設定することによって、いくらかは改善することが可能です。
- フィードごとの「保持するアイテムの数」を「0」にする。
- 「新着アイテムの期間」を「なし」にする。
また、タグを活用されている方はタグの「保持するアイテムの数」を減らすこともご検討ください。
なお、キャッシュしている記事の数は「情報」画面(「記事」の中央の値)で確認することができます。この値ができるだけ少なくなるように調整してください。
それでも記事の数が減らないという方は、本当に必要なフォルダーに厳選することをご検討ください。詳しくは「よくある質問」をご覧ください。
☞ よくある質問
さいごに
今回は、有償のアドオンを導入したこともあって、アプリの価格について少しお話したいと思います。
いまや激戦区といえるRSSリーダーアプリに参入を決意したのは昨年のことです。iPhone アプリで一発当ててやろうというよりは、こんなアプリがあったらいいのにというのがそもそもの動機ですが、それを生業としてやっていけるかということも慎重に考えました。当時のRSSリーダーの相場は ¥600 と iPhone アプリとしては割と高額な部類で、これなら十分に採算が取れると判断してのことでした。しかし、あるアプリの登場によってこの相場は大きく下がってしまいました。それでもたくさん売れればやっていけると信じていましたが、この相場がこれからも続く保証がないということに気づいた時、何とか生き残れるように備えておく必要があると考えました。その備えがアドオンでの機能提供です。すでにご利用いただいている皆さまから追加でお金をいただくのはとても心苦しいのですが、今後のことを考えてのことですので、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。
そして、想定から少し外れはしたものの、突然の App Store のレート変更によって、早くもそれは現実のものとなってしまいました。ユーザーの皆さまからすれば、価格が下がるのは大歓迎でしょうが、提供する側からするとたまったものではありません。レート自体は適正なものなので仕方ないのは確かですが、円高の日本で生活するものにとっては本当に苦しい状況です。今までは他のアプリに合わせて価格設定を行ってきましたが、これも見直していかなければなりません。アプリの価格を操作するのは、高い時に買った人が損をするということになってしまうので本当はしたくないのですが、これも生き残るためですので、どうかご理解いただきますようお願いいたします。
さて、現在の App Store のカテゴリランキングは64位。前回は(ほんの一瞬ですが)6位まで登り詰めることができましたが、今回はどこまで登れるでしょうか。
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