Evernote Devcup 2012にエントリーしました。応募作品はもちろんSylfeedです。本日より一般ユーザーの投票が始まりましたので告知させていただきます。
Evernote Devcupとは
Evernote Devcupとは、年に一回行われるEvernoteを有効活用したアプリケーション、およびサービスのコンテストです。今年で二回目の開催となります。
コンテストでは、まずEvernote社の審査による5チーム+ユーザー投票による1チームが最終候補者として選出されます。最終候補者には、賞金1万ドルとサンフランシスコで開催されるEvernote Trunk Conference(ETC)の参加費用(渡航費・滞在費)が支給されます。さらにETCでは作品のプレゼンテーションを行う機会が与えられます。ETCでは最終候補の6チームから金賞(2万ドル)、銀賞(1万5千ドル)、銅賞(5千ドル)が選ばれます。また、日本の開発者のためにJapan Prizeという賞が特別に用意されています。
Evernote Devcup Meetupに参加しました
ということで、5月24日に大阪で開催されたEvernote Devcup Meetupに参加してきました。内容は、Evernoteの佐藤さんによるEvernoteの現状とこれからの動向、Devcupではどんなアプリケーションが有利かといったお話が中心でした。
実はこの時点ではコンテストに参加するつもりはまったくなかったのですが、実際に去年のコンテストで最終候補に残ったアプリケーションを見ていると、どれも独創的でおもしろいアイデアのものばかり、やはり単純にEvernoteと連携しているだけでは賞を取るのは難しいという印象でした。
エンジニアのみなさんへ: Evernote Devcup Meetup を東京・大阪・札幌で開催します « Evernote日本語版ブログ
Evernote …
ある日の午後
Evernote Devcupのことなどすっかり忘れていたある日の午後、締め切りが一週間延期されたという知らせを耳にし、へぇーと思いながら何気なくDevcupのページを見てみると(実はこれまで見たことがなかった)、コンテストの応募ルールのひとつに2012年4月24日以降にEvernote連携機能が搭載されたアプリケーションが対象という記述がありました。この発見がEvernote Devcupにエントリーするきっかけとなります。
Only applications and services that did not have publicly available integration with Evernote prior to April 24, 2012 are eligible for the competition.
SylfeedとEvernoteとReeder
すこし話は戻りますが、Sylfeedはバージョン2.2で初めてEvernote連携機能を搭載しました。実はこのバージョンはリリースよりずっと前に完成していたのですが、iOSのGoogleリーダーアプリでは絶対王者の座に君臨しているReederというアプリがメジャーアップデートを控えているという情報をキャッチし、リリース計画を大幅に変更することにしました。新しいリリース計画、それは『同時リリース』でした。正面から撃ちあって勝てる相手ではないのはわかっていましたが、前のめりに倒れる覚悟はできていました。しかし、いつまで待っても先方に動きはなくただ時間だけが過ぎていきました。結局、ゴールデンウイークには皆さんの元に届けたいという想いもあり、この計画は断念してリリースを行いました。この日が4月29日でした。
GACHANET » Sylfeedバージョン2.2リリース
ふたたびキセキが起きようとしているのか?
つまり、SylfeedはEvernote Devcupにエントリーする資格を偶然得ていたということになります。これにはなにか運命的なものを感じずにはいられませんでした。
さらにDevcupのページを見るとコンテストの判定基準として、完成度、使い勝手、実用性というキーワードが含まれているのが目に留まりました。これらはSylfeedが最も得意とする部分です。もちろん実際はアイデアや独創性が重視されるのでしょうが、単なるWebクリップ機能しかないSylfeedにもどうやらチャンスはありそうです。
完成度: 使い勝手、見かけなどの作り込みは行われているか
Evernoteとの連携: Evernoteプラットフォームを効果的に生かしているか
実用性: ユーザーにとって魅力的で、不可欠なものか
オリジナリティ: 創造性が高く、革新的なものか
ちょうどこの時、Twitterのタイムラインを眺めていると、Evernoteの佐藤さんからのメッセージが飛び込んできました。
「ムダを恐れるな、失敗せよ」Evernote日本人ディレクターから、日本のエンジニアへの提言。│CAREER HACK
『日本人は失敗を恐れすぎている。悩んだあげく、「何もしない」という結論を出すのが一番よくない。』というメッセージは、『どうせエントリーしてもWebクリップぐらいじゃダメだろう』と思っていた僕の胸に深く突き刺さりました。
そこでぼそっとつぶやいてみたところ、@setoh2000 さんからこんな返事をいただきました。
@gachalatte しましょう!
— Makoto Setohさん (@setoh2000) 6月 20, 2012
これでエントリーを決意しました。ええ、単に申請するのがめんどくさかっただけです。すみません(笑)
実は、佐藤さんのメッセージを僕のタイムラインに流してくれたのも @setoh2000 さんなんですよね。@setoh2000 さん、本当にありがとうございました。
もうひとつの狙い
ここまで書いておいてなんですが、実は賞なんてどうでもいいのです。前回のアップデートの時にも少し触れましたが、Sylfeedは海外ではまったくと言っていいほど売れていません。これはアプリの出来が悪いとかそういう次元の話ではなく、そもそもアプリの存在が知られていないことが原因です。
そう、Evernote Devcupにエントリーする真の目的は、海外に向けてSylfeedの存在をアピールすることなのです。
皆さまにお願い
はじめは「投票よろしくお願いします」なんて書こうと思ってましたが、賞なんかどうでもいいって言っちゃったのでやめておきます(笑)
だけど皆さんにはひとつだけお願いがあります。ぜひ皆さんでEvernote Devcupを盛り上げてください。Evernote Devcupはたぶん来年も開催されます。今年のコンテストが盛りあがれば、来年はもっと良いアプリがもっともっとたくさん生まれてくるはずです。僕はそう信じています。
投票について
- Submission Galleryで作品を探しましょう。
- 気に入った作品があったら”VOTE”をクリック。これで投票できます。
- 投票するにはChallengePostにサインインする必要があります。Facebookでサインインするのが簡単でオススメです。
- 投票は作品ごとに一日一票。複数の作品に投票することもできますし、同じ作品に何度も投票することもできます。
- 遠慮せずにどんどん投票しましょう!
さいごに
僕の背中を押してくれた @setoh2000 さん、いつもオフ会で仲良くさせていただいている @itok_twit さんもEvernote Devcupにエントリーされています。コンテストではライバルということになりますが、感謝の気持ちを込めてここでご紹介させていただきます。
SmartEver | The Evernote Devcup
@setoh2000さんの作品。軽快さが売りのEvernoteクライアント。公式アプリの置き換えなるか?
Paylog – simple payments recorder | The Evernote Devcup
@itok_twitさんの作品。使ったお金をその場ですばやく入力することを目的にした家計簿アプリ。僕も毎日使ってます。
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